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再び宇宙へと上がったΖΖガンダムは、新造戦艦ネェル・アーガマを新たな母艦とする。ジュドーはパイロットとして成長を遂げ、高機動の新型MAジャムル・フィンや、サイコミュ兵装及び重火力を有する重MSゲーマルクを退ける。
ネオ・ジオン勢力の内紛もあり、凄絶な殲滅戦の様相を呈する第一次ネオ・ジオン抗争終盤、その決戦を控えた時期にΖΖガンダムはフルアーマーΖΖガンダムへの換装を受ける。ラカン操るインコム・システム搭載の重MSドーベン・ウルフを一蹴、プルツーの搭乗するニュータイプ専用巨大MSクィン・マンサと対峙したフルアーマーΖΖはその攻撃を封じ、沈黙させる。
第一次ネオ・ジオン抗争最終局面において、ΖΖガンダムはネオ・ジオンの指導者ハマーン・カーンの搭乗する旗機キュベレイとの一騎打ちに臨む。互いの持つ全ての能力と戦術を駆使する両者は一進一退の死闘を演じ、時には生身の戦闘をも展開していく。最終的に両者のビームサーベルが交錯し、ΖΖガンダムはキュベレイを撃墜する。その後、爆炎に包まれるコア3を脱出する際、ΖΖガンダムは上半身とコア・ブロックを残し大破するが、ネェル・アーガマに収容されたプルツーの導きにより、ジュドーは無事に帰還する。
その後
第一次ネオ・ジオン抗争終結後、ΖΖガンダムが運用された公式な記録は存在しない。しかし、回収されたΖΖガンダムは修復後、木星へと旅立つジュドーとともにジュピトリスIIに搬入され、木星圏にて運用されたと言われている。ハマーンとの決戦時にΖΖガンダムは上半身とコア・ブロックを残し大破したため、コア・ベース部はジュピトリスII内ドック製の、仮設のメカニズムを使用していた。(通称ZZ-GR)後にコア・ベース部を新規に製造したものが届けられ、ΖΖガンダムは本来の性能を取り戻すこととなる。
テレビアニメの企画時、ΖΖガンダムの名称が決まる前はガンダムMk-III、オメガガンダム、ネオガンダムなどのネーミング案が存在した。さらに、その後劇中では、「ガンダムΖΖ(ガンダムダブルゼータ)」という作品タイトルと同じ呼び名が使われたのに対し、月刊「ニュータイプ」をはじめとする各種メディアやプラモデルの製品名は「ΖΖガンダム(ダブルゼータガンダム)」が正式名称になるという混乱が見られた。
また、ΖΖガンダムのデザインには、小林誠の他に明貴美加、岡本英朗、出渕裕、永野護、藤田一己、大河原邦男、ビシャールデザインなどが参加したが、最終的に小林誠デザインのものが採用され、北爪宏幸、岡本英郎、明貴美加のクリンナップを得て完成している。小林曰く「頭には波動砲を付けて強そうに。あとMS形態は初代ガンダムに、飛行形態はGアーマーに見える様に描いた」。明貴によれば時間との厳しい闘いであったということだが、これはアニメの制作上よりもむしろスポンサーであるバンダイのプラモデル設計スケジュールの都合であった。バンダイ『模型情報』によると、クリンナップしたのは北爪宏幸であるとされ、北爪のクリンナップ校了がプラモデルの設計開始に間に合わず、プラモデル「1/144ZZガンダム」の胸部形状が設定と異なってしまったと報じられている。なお準備稿ではGフォートレスに機首が無く、憤慨した小林がバンダイに抗議して機首を追加させた逸話がある(既に設計変更が可能だったのは武器のみであり、ビームライフルの尾部という危険な部位にコクピットがあるのはこの名残である)。また小林は大量のデザイン案を残しており、後述するMSVなどにはこれらの準備稿デザインが参考にされている。
なお、小林誠はバンダイ向けのプレゼンテーションの際に、ΖΖガンダムのフルスクラッチ、完全変形モデルを持参した。
また永野の没案は、自身の漫画『ファイブスター物語』に登場する予定のモーターヘッド「ワイツ・ミラージュ」としてリサイクルされたが、後の設定変更で結局抹消されている。
型式番号はMSZ-0010やMS21010などと誤記されたこともある(講談社発行の雑誌「ガンダムマガジン」など)。また、一部の資料にコア・ベース時の全備重量を22.06tとしたものがある。
機体色はTV劇中では「薄く緑の混ざった白と薄めの青」でガンプラでもその色が再現されていたが、マスターグレードでは「明度の高い白と強い青」にアレンジされている。
ゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』では、格闘技が後ろ格闘以外すべて投げ技という異色の機体となっており、ザンギエフのスクリューパイルドライバーに酷似した技をも使う。
バリエーション
MSZ-009 プロトタイプΖΖガンダム
MSZ-009B (MSZ-009-2) プロトタイプΖΖガンダム B型
MSZ-009BX プロトタイプΖΖガンダム
MSZ-009M メガゼータ
MSZ-010 ΖΖガンダム
試作タイプ
MSZ-010 ΖΖガンダム試作機
強化タイプ
MSZ-010S (MSZ-010B) 強化型ΖΖガンダム
FX-010A (FX-010X) スーパーGフォートレス
フルアーマータイプ
FA-010A FAZZ(ファッツ)
FA-010S フルアーマーΖΖガンダム
改修タイプ
ZZ-GR
ガンプ
陸戦タイプ
MSZ-010 ΖΖガンダム(迷彩塗装)
MSZ-010 ΖΖガンダム(陸戦タイプ)
MSZ-010[G] 陸戦型ΖΖガンダム
SSMS-010 (SSMS-010ZZ) ΖΖガンダム(大気圏内仕様)
大型化試作タイプ
FA-010E フルアーマーΖΖガンダム 最終実験機
MSZ-010AS (MSZ-010-AS) スーパーΖΖガンダム
MSZZ-000 ΖΖII
MSZ-013 量産型ΖΖガンダム
フルアーマーΖΖガンダム
フルアーマーΖΖガンダム(フルアーマーダブルゼータガンダム、FULL ARMORED ΖΖ-GUNDAM: FULL ARMORED DOUBLE ZETA GUNDAM )は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、エゥーゴの試作型分離合体可変型MSである。(型式番号:FA-010S)
機体解説
機体諸元 フルアーマーΖΖガンダム
型式番号 FA-010S
所属 エゥーゴ
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 試作機
全高 23.14m
頭頂高 19.86m
本体重量 32.7t
全備重量 87.2t
ジェネレーター出力 7,860kW
スラスター総推力 31,200kg×4
(総推力)124,800kg
推力重量比 1.43
姿勢制御バーニア数 44基
センサー有効半径 16,200m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 スプレーミサイルランチャー×2
16連装ミサイルポッド×2
8連装ミサイルポッド
腹部ハイメガキャノン(増加装甲の搭載分のみ)
その他、強化型ΖΖガンダムと同じ
主な搭乗者 ジュドー・アーシタ
ΖΖガンダムをS型へと仕様変更した上で、更なる機能向上を図る目的で追加パーツを装着した形態。FAZZ(ファッツ)による試験運用結果を基に、さらに改良されたプランに基づいて設計されている。
ΖΖガンダムのフルアーマー化に際し重視されたのは、追加装備による乾燥重量の増加があっても機動力を損なわないことであった。バックパックのメインスラスターは新規設計の熱核ハイブリットエンジン4発に換装され、各ユニット上には合計44基のスラスターが増設されている。全備重量90t近い重装型の仕様となったが、機動力は極めて高い水準に仕上がっており、特に加速性能の点では既存の機体を大幅に凌駕するものとなっている。
追加ユニットはガンダリウムコンポジットによる多重空間装甲であり、内部はマイクロミサイルポッドやプロペラントタンク、あるいはスラスター等の搭載に有効利用される。装甲表面には耐ビームコーティングが施され、標準的な出力のビーム兵器であれば直撃にも3秒間耐えられるとされている。
これらは頭部・バックパックを除き、ほぼ全身に搭載されており、四肢の可動部位を保護し、また変形用の可動部に架せられる応力を分散させ、機体強度を向上させている。一部のアーマーは各関節部の最大可動域に影響しないようフローティング装甲とされ、機体の駆動性に最大限配慮した設計となっている。但し、慣性重量が増加した分、四肢のレスポンス低下は避けられず、近接戦闘には不向きである。搭乗者であるジュドー・アーシタはこの点を技量で補い、ラカン・ダカランの駆るドーベン・ウルフを格闘戦で圧倒、撃破している。
増加パーツは戦闘中に不要と判断されれば、任意に強制排除が可能であり、Gフォートレスへの変形に支障をきたすことはない。ユニット内のプロペラント及び弾薬を全て消費した際には、ノーマル形態のΖΖガンダムへと移行することで継戦時間の延長が可能である。
多量のミサイルポッドや簡易型のハイメガキャノンに加え、FAZZの主兵装であったハイパー・メガ・カノンの搭載も可能であり、火力はノーマル時よりも数段向上し、当時の最新鋭のネオ・ジオン製第4世代MS群を凌駕する圧倒的な戦闘能力を備えている。
本機のフルアーマー仕様は、機体の設計段階からシステムの一部として盛り込まれており、良好な機体バランスを維持したままに飛躍的な性能向上を可能とする。追加ユニットは増加装甲としての機能も有するが、実際には機動・火力面を含めた複合的な機能向上ユニットであり、単機能のMSとして特化した仕様としては、このフルアーマー形態がΖΖガンダムの真の完成形であるとされている。